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小松で5月に開催「日本こども歌舞伎まつり」 かつら合わせで熱意

週末の練習場所にもなっている小松市役所の和室

週末の練習場所にもなっている小松市役所の和室

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 小松で5月に開かれる「日本こども歌舞伎まつりin小松」に出演する子どもたちが3月20日、小松市役所でかつら合わせを行った。

「第23回日本こども歌舞伎まつりin小松」のチラシ

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 「歌舞伎のまち小松」を盛り上げようと1999(平成11)年から開催されているイベントで、今年で23回目。小松は毎年、安宅の関が舞台の「勧進帳」を上演する。毎回出演者を募り、オーディションで選ばれた小中学生が役者や口上を務め、出演者を盛り立てる後見やツケ打ち、メークや着付けなどの裏方も全て市民が携わる。

 小松市教育委員会の城下浩介さんは「昨年はコロナで中止となり、伝統行事を受け継がなければという思いを強くしている。練習は11月28日に始まり、子どもたちもだんだん熱が入ってきている」と話す。

 弁慶、義経、冨樫役はダブルキャストとなり、小学校5年生~中学1年生の計17人が出演。かつら合わせを担当した「アート三川屋」(東京都渋谷区)によると、子どもは1カ月でサイズが変わることもあるため、ぴったり合わせるのが難しく、少し大きめに合わせるなどして成長を妨げないよう配慮しているという。

 初日に源義経役を演じる、芦城中学校新1年生の若林明依さんは「義経の心優しいところが好きで応募した。練習を重ねて精いっぱい演じたい」と意気込む。

 練習は小松市役所庁内で週末を中心に行い、本番はこまつ芸術劇場うらら(小松市土居原町)を会場に、5月4日・5日の2日間開催。今年は、富山県の「出町子供歌舞伎曳山 東曳山会」、奈良県の「こども日本舞踊教室つぼみ会」が参加。特別ゲストに、歌舞伎俳優の大谷廣太郎さんが歌舞伎舞踊「越後獅子」を上演する。12時30分開演。前売り券は、一般=1,500円~、高校生以下=500円~。

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