山代温泉にある工芸の店「月月(つきつき)」(加賀市山代温泉温泉通)が8月6日、リニューアルオープンした。
店主の藤永晋悟さんは2017(平成29)年、東京から加賀に移住。デザインやコンサルティング経験を生かした「カジュアル工芸」の店を2年前にオープンした。九谷焼や珠洲焼から、沖縄の「やちむん」や藤永さんがプロデュースした器、アクセサリーなどの雑貨類まで、「デザイン性が高く普段使いが楽しくなる」商品を扱う。
リニューアル後は店のコンセプトに「ウエルネス」を加え、香りを楽しむオリジナル線香のほか、オーダーメードでブレンドするハーブティーなどの販売も始めた。ハーブティーは、フィトテラピー(植物療法)の資格を持つ妻の玲伊さんが担当。カウンセリングを行い、気になる体の症状や好みに沿って50種類のハーブの中から5~6種類をブレンドする。価格は90グラム3,900円。
「マスクを着けなければならない生活だからこそ、外したときに香りを楽しんでほしい」と、藤永さんが開発した「植物△線香」(40本1,300円)は、パチュリやレモングラス、パロサントなど天然の植物のみを使用。「リラックス」「ポジティブ」などをテーマに7種類の香りをラインアップし、その日の気分に合わせてたくことができる。店の奥に新設した部屋では20分間の「瞑想(めいそう)体験」を提供。好みの線香を選び、ろうそく1本の暗闇の中、香りを楽しみながら穏やかな時間を過ごせるようにした。
藤永さんは「この体験型プログラムを通して、ここでしか味わえない癒やしを体感してほしい。山代温泉を訪れる観光客の旅の思い出作りにもなれば」と期待を込める。
営業時間は10時~17時。営業日はインスタグラムで案内する。