能美市東部地区7町でまちづくり活動を行う「東能七郷(とうのしちご)ななさとプロジェクト」が10月23日、マウンテンバイクの愛好家と共同で草刈りとごみ拾いを行った。
同プロジェクトは、人口減少の問題を抱える集落が結束して地域を元気にしていこうと昨年始動し、周辺でマウンテンバイクを楽しむ愛好家団体「イースタントレイルMTBクラブ」と共同でさまざまな活動を定期的に行っている。この日は子どもから大人まで合わせて約20人が参加し、北陸先端科学技術大学院大学周辺の道路沿いのごみ拾いと公園の草刈りを行った。
能美市の東部地区は緩やかな傾斜で道も整備されていることから、サイクリストには人気のエリア。同クラブ代表の竹内貴大さんによると、「近年はロードバイクやマウンテンバイクなどの人気で、マナーが悪いサイクリストが目立つようになってきた。どこでも気兼ねなく自転車で走ることができるためにはその地域で認められる存在にならなければ」と、個人所有の山を走らせてもらう代わりに山の管理を手伝うなど、走行への了承を得ることはもちろん、地域活動にも力を入れているという。今月は、川北大橋たもとにあるモニュメントの清掃や、天狗橋脇の石切場跡の草刈りなども同プロジェクトと共同で行うほか、消防署と連携して山間地での救助活動を行うための訓練も実施する予定。
同プロジェクトでは、紅葉を楽しみながら地域の魅力にも触れてもらいたいと、フォトラリー大会を開く。2~4人のチームを組み、東能七郷(和佐谷・岩本・灯台笹・大口・宮竹・三ツ口・長滝)の名所を撮影し制限時間内に回る。事務局長の木津則昭さんは「東能七郷には魅力あるスポットがたくさんある。普段の生活の中では見過ごしてしまいがちな『地域の宝』を多くの方に再認識してもらいたい」と参加を呼びかける。
実施日は11月13日。ハイテク交流センター駐車場(能美市旭台2)に9時集合で、参加には事前予約が必要。