加賀に3月26日、「暮らしを愉(たの)しむうつわと雑貨 miite(ミーテ)」(加賀市桑原町)がオープンした。
店主の河嶋みゆきさんは以前から土ものの器が好きで個人的に収集して楽しんでいたが、沖縄の陶器「やちむん」に出合って心を奪われ、自分のお気に入りのものを集めた店を開こうと決意。それまで続けてきた事務職を辞め、1年かけて開店準備をしてきた。店は自宅を改装。和室だった部屋は板張りにし、直接出入りできるよう入り口を設けた。イタリア語で「穏やか」を意味する「ミーテ」の店名には、「器と共に安らかで穏やかな時間を過ごしてほしい」という願いを込めた。
店内にはやちむんのほか、各地の手びねりの陶器、琉球ガラスや置物、漆器、フェルトのワッペンなどの手作り作品を空間いっぱいに並べる。河嶋さんはインスタグラムで工房を探し、直接連絡を取って現地を訪ね、「取り扱わせてほしい」と一軒一軒交渉を重ねてきたという。作品をいとしんでもらうため、工房の特徴や制作についても説明を添える。沖縄の陶芸工房「アトリエクッチャネ」の大胆な柄の絵皿は、発色を良くするために信楽の土を使っているといい、さまざまな色の作品をそろえる。展示にもこだわり、飾り方やテーブルセッティングなど、日々の暮らしの中での使い方をイメージできるよう工夫する。
河嶋さんは「一つ一つ手に取って、色や形、重さや大きさなどを感じてもらい、自分が気に入ったものを購入できる店を開きたかった。今後はワークショップなどもやっていけたら」と意気込みを見せる。
営業時間は11時~17時。火曜~木曜定休。