航空自衛隊小松基地(小松市向本折町)で9月19日、3年ぶりとなる「航空祭」が開かれた。
今年は感染症対策として入場を制限するため事前申込制とし、販売ブースは物販のみ、時間も短縮する形で計画。滑走路近くに撮影しやすい有料観覧席を設けるなど、試行的に新しい制度を取り入れた。台風の影響が心配されたが、天候が落ち着いていたことから予定通り実施し、全国から3万人の来場者でにぎわった。
航空祭を記念してF-15J戦闘機の特別塗装を披露。第306飛行隊は戦技教育を行う、いわゆる「日本のトップガン部隊」になぞらえて、映画「トップガン マーヴェリック」柄に。第303飛行隊はトレードマークの「ファイティングドラゴン」にちなみ、書家の金森江仙さんによる「龍」の字をあしらい、垂直尾翼には勇ましい龍の姿をデザインした。
特別塗装機を含む所属戦闘機による機動飛行や、救難隊による訓練飛行、宮城県松島基地の「ブルーインパルス」によるアクロバット飛行も行われ、小松空港側からも多くの客が見物を楽しんだ。
市内からの来場者は「久しぶりの航空祭を楽しみにしていた。普段は入れない基地で、間近に戦闘機を見られてうれしい。特別塗装も格好良かった」と喜んでいた。
航空祭終了後、記念塗装機は通常の塗装に戻り、通常の任務を行う。