九谷焼の魅力を発信する芸術祭「KUTANism(クタニズム)」が10月15日、能美市と小松市で始まった。
KAM能美市九谷焼美術館で開かれている名工選「NEXT九谷vol.IV」展
4回目となる今年は「産地を、旅する。」がテーマ。石川県内の女子旅を発信するフォトライター、土屋香奈さんが各地に点在する九谷焼スポットを巡る旅行プランを提案。九谷焼作家によるコンセプトホテル「SARAI」(能美市石子町)や、好きな器を選んで盛り付けてもらえるカフェレストラン「HOGA(ホウガ)」、温泉や寺社仏閣まで、「さまざまな魅力を体感できる」コースをホームページで紹介している。
併せて、次世代を担う作家を知ってもらおうと、KAM能美市九谷焼美術館「五彩館」(能美市泉台町)で、名工選「NEXT九谷vol.IV」展を開催。360年以上の伝統を受け継ぎながら、常に新しい表現方法が生み出されている九谷焼の世界を紹介する。
そのほか、九谷セラミック・ラボラトリー(小松市若杉町)では九谷焼の道具の展示や、真っ白なプレートにドーナツや焼き菓子などスイーツを盛り付けて楽しむ「KUTANI BASE」(10月22日・23日)、招き猫の成形体験(11月27日)を行うなど、各地でイベントを開く。
10月16日には、オープニングを盛り上げようと、九谷焼作家の今西泰赳さんと牟田陽日さんがベンツの車体に九谷焼の文様を描くライブペインティングを五彩館前で行った。子どもたちがペイントした車体と共に、メルセデス・ベンツ金沢(金沢市間明町1)で期間限定で展示する。
12月11日まで。