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こまつ芸術劇場うららで「子供歌舞伎」 オリンピックの成功祈る

オリンピックにちなんだ創作歌舞伎「辰巳用水五輪輝」の一場面

オリンピックにちなんだ創作歌舞伎「辰巳用水五輪輝」の一場面

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 JR小松駅前にある「石川県こまつ芸術劇場うらら」(小松市土居原町、TEL 0761-20-5500)で7月17日、子どもたちによる歌舞伎の上演が行われた。

こまつ芸術劇場うららで行われた「西町曳山子供歌舞伎」

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 例年は5月の「お旅まつり」で、豪華な装飾を施した曳山(ひきやま)を舞台に、各町が持ち回りで上演する子ども歌舞伎。祭りが2年連続で中止となり、練習を続けてきた子どもたちのために上演の機会を設けようと、今年は観覧を制限して同館のホールで披露することになった。舞台の広さや花道の長さが全く違うことから、振り付けや三味線のタイミングなどを会場に合わせて変更。県の緊急事態宣言が発令され、度重なる延期や稽古の時間も思うように取れない中、練習を続けてきたという。

 演目は、東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせ、創作歌舞伎「辰巳(たつみ)用水五輪輝(ごりんのかがやき)稲葉左近館之場(いなばさこんやかたのば)」。小松出身で公立小松大学理事長の石田寛人さんの原作で、江戸時代初期の小松の町人、板屋兵四郎が金沢の辰巳用水の工事を請け負ったことによる苦心が描かれている。笑いを誘う場面もあり、堅苦しくなく楽しく見てもらえる演出にしたという。

 当日は2回上演し、ユーチューブでも配信した。上演後には7人の子ども役者が2年越しで発表できた喜びや感想を観客に伝え、兵四郎役を演じた山本愛結さんは「舞台は練習と違ったが、いろいろな経験ができて楽しかった」と話した。

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