クラウドファンディングで再生への支援を呼び掛けていた「喫茶森」(加賀市山中温泉東町、TEL 080-1263-8312)がリニューアル工事を終え、11月20日にシェアキッチンの店として再オープンした。
クラウドファンディングでは目標の30万円を大きく上回る112万500円の支援金を集め、大規模なリニューアル工事が可能に。キッチン機器を入れ替え、前面の壁を取り払って外と中をつなぐテラスのような形にし、明るく気軽に入りやすい空間にしたという。
地元に愛されてきた看板をそのまま残したいと、「喫茶森」は以前のままに。夜は店名をもじって「KISS A MORe(キス・アモーレ)」とし、昭和をイメージしたスナックとして営業する。
運営は店主の篠崎健治さんが当初から考えていた「日替わり店長」方式で、自分の店を持つ前に「お試し出店」したい人や、自身のペースで月に数日だけ販売する場を設けたい人に貸し出す。キッチンだけではなく店全体をシェアスペースとすることで、飲食店から物販、ライブ活動など、さまざまな使い方ができるようにした。
11月20日・21日のオープニングイベントでは、旬の野菜をふんだんに入れて作るスパイスカレーを提供する「みちに八角」のShihoさんが店長に。今後は金曜17時~22時と土曜10時~16時に担当するという。そのほか、ハンドドリップコーヒーを提供する「ココペリ珈琲(コーヒー)」や、コールドプレスジュースの「エリチーム」が出店。篠崎さんの詞に地元でライブ活動をする宗玄カズヒロさんが曲をつけた「喫茶森の唄」をお披露目するなど、にぎやかに店のデビューを祝った。
篠崎さんは「挑戦したい人をどんどん応援していきたい。日替わり店長にも店を一緒に育ててもらい、いろんな人が集まり、お互いの知識や技術などを交換できる場所になれば」と期待する。
日替わり店長は随時募集。営業日や時間はインスタグラムで確認できる。