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小松のものづくりの「ゲンバ」公開 工場・工房の見学や体験も

工房見学やろくろで器作りができる九谷焼の「宮吉製陶」

工房見学やろくろで器作りができる九谷焼の「宮吉製陶」

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 小松で「ものづくりの原場(げんば)」を公開するオープンファクトリーイベント「GEMBA(ゲンバ)モノヅクリエキスポ2022」が11月3日、始まる。

宮吉製陶の工房見学の様子

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 今年で2回目を迎える同イベント。新たに8社が加わり35社、50のさまざまなプログラムで、小松の産業を支える製品や職人仕事を間近に見て感じてもらう。小松市観光交流課の越川達也さんによると、「昨年実施した感触を踏まえ、参加した企業と話し合いを重ねながら、今年は採用や商品開発、知名度向上などそれぞれの企業の課題を解決するようなプログラムにした」という。一般消費者だけではなく、企業同士の連携につながる試みや、小松のものづくり企業と複業人材をマッチングする「GEMBAパートナーシップ」の始動など、北陸新幹線小松駅の開業に向けたベース作りを行う。

 九谷焼の素地を作る「宮吉製陶」(小松市吉竹町)では、箸置きや食器、骨壷など、多彩なものを成形する技術を公開(工房見学は土産付きで1,100円)。機械を使って大量生産に対応しながらも、そこに職人の手を加えることで「温かみのある」素地が出来上がることを体感してもらう。工房の屋根裏を改装したギャラリーでは、白地の九谷焼やアウトレット品の販売のほか、絵付けまで一貫して行う同社の取り組みを紹介。事前予約制でのろくろ体験(参加費4,000円)では、そばちょこやぐい飲み、湯飲みなどを作ることもできる。

 ディレクターの陳宮吉緯さんは「九谷焼にはたくさんの工程があり、多くの職人の手で一つ一つ丁寧に作っている様子をご覧いただきたい。九谷焼の歴史や、職人の思いも感じてもらうことで、素地を専門にする宮吉製陶のことも知ってもらえれば」と呼びかける。

 11月6日まで。ホームページで10月31日まで、予約を受け付ける。

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