JR小松駅近くの商店主らから成る「北國とおり町にぎわい協議会」(小松市龍助町)が3月17日、地元の魅力を紹介するユーチューブチャンネルの動画撮影を行った。
2023年度末に北陸新幹線小松駅が開業するのを前に、玄関口となる商店街の魅力を広く知ってもらい地元の機運を盛り上げようと、今年1月から実施しているもので、石川県の「先導的プロジェクト推進事業」にも採択されている。
撮影を担当するのは、協議会会長の中出暁史さんと、地域づくりコーディネーターで映像作家の田村薫さん。他の会員もリポーターとして参加しながら、商店街の店を突撃取材したり、北陸新幹線小松駅の工事現場を紹介したりするほか、地域の魅力や店主の人柄、工事の進捗状況などをリポート。予告動画も含め、これまでに8本を公開した。
この日は、1652年創業の老舗「長保屋茶舗」(龍助町)を訪ね、12代目の長谷部英夫さんが直火で焙煎(ばいせん)する様子や、茶葉をブレンドする様子などを3時間近くかけて撮影。田村さんが編集し、来週公開する予定。中出さんは「北陸新幹線の県内全線開通まであと少し。初めてでも何度訪れても楽しく、暮らしたくなるような街にするため、地域一丸となって取り組んでいきたい」と意気込む。
同協議会では今後も継続的に動画配信を行うほか、パンフレットの制作、にぎわい創出のためのイベントの実施や、空き家や空き店舗を減らすための施策やモニターツアーなども計画している。