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小松の古書店「キヅキブックス」が4周年 子どもから大人まで楽しめる絵本を

夫婦で「キヅキブックス」を運営する廣瀬裕一さんと千晴さん

夫婦で「キヅキブックス」を運営する廣瀬裕一さんと千晴さん

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 小松で絵本中心に古本を販売する「キヅキブックス」(小松市糸町)が3月3日で4周年を迎えた。

絵本を中心に実用書や小説、雑誌など4000冊が並ぶ店内

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 店主の廣瀬裕一さんは元々、滋賀県の中古農機を扱う会社の営業マンで、2016(平成28)年5月に独立。妻の千晴さんの祖母が住む小松に移住し、農機の買い取り販売や修理事業をスタートした。繊維会社の倉庫だったという800平方メートルの建物を借り、4分の1の面積を占める広い事務所を何かに使えないかと模索。元々本好きだったことに加え、南加賀エリアにはほとんど古書店がないことから、自分たちで作ろうと決意。親子の学びを、本を通して伝えたいと絵本をメインに扱うことにした。裕一さんは「さまざまな本に触れることは、それまで興味のなかったジャンルに出合う機会にもなる。本を通して、心の成長と自分で考え行動する力を身につけてもらえれば」と話す。

 インテリアの仕事を請け負うこともある廣瀬さん夫婦は、天井や壁の塗装などを全て自分たちで行った。1年半の準備期間を経て、2018(平成30)年3月に店をオープン。日常の中にある幸せや豊かさなどに気付く場になることを願い、「キヅキブックス」と名付けた。

 日々発信するインスタグラムでは、絵本の紹介と併せて、裕一さんがその本を通して感じたことをつづっている。絵本をきっかけに心理学や哲学など幅広く興味を持ってもらい、本から広がる豊かな暮らしを楽しんでもらえるよう心掛けているという。

 併せて、本業の農業に関わる仕事の中で感じる「健康と食物の大切さ」に気付くきっかけになればと、先月末から天日干ししただけのギリシャの塩の販売も始めた。パッケージ販売のほか、1グラム1円で量り売りも行う。災害時の備蓄塩ステーションも兼ねる。

 営業時間は10時~18時頃(土曜・日曜は12時~)。月曜定休。

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