丸八製茶場(加賀市動橋町、TEL 0761-74-1557)が8月21日・22日、茶葉の種類や焙煎(ばいせん)を自分好みに作る「オリジナルブレンドティー体験」を行った。
江戸時代に茶業を始め、150年近くの歴史がある同社。茎の部分を浅く焙煎した棒ほうじ茶「献上加賀棒茶」のほか、煎茶や抹茶、全国の生産農家の個性を生かした製茶にも挑戦するなど、お茶の可能性を広げる商品開発にも取り組んでいる。不定期にさまざまなイベントを開いており、参加者との対話を通してほうじ茶の新しい世界を追求したいという。
2003(平成15)年に同所に本店と喫茶スペースを移し、2019年には茶室「双嶽軒(そうがくけん)」をオープン。茶室は完全予約制で茶葉をいる香りを楽しみながら、ほうじ茶とお菓子などの「あて」をコース仕立てにしたオリジナルの「ほうじ茶道」が体験できる(2,000円、9月は休業)。
今回の体験では一般的なほうじ茶に使われる緑茶系のほか、紅茶系品種の「べにふうき」、ウーロン茶に使われる「青心烏龍」など5種類の茶葉を自由にブレンド。地元産の玄米を入れることもでき、小型の焙煎機で自分好みに火入れ。いりたてのお茶の試飲も行い、出来上がったお茶の違いを味わった。
実生副店長の岩倉満里奈さんは「新型コロナで外出がままならない中、少しでも楽しい時間を提供できたらと企画した。自分で作った世界にたった一つだけのほうじ茶を、自宅で楽しんでいただきたい」と話す。
営業時間は10時~17時。