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仏具店と寺院がコラボ 「こまつまちゼミ」で寺を人の集う場に

箔里仏具製作所の岸野達也さんと光玄寺副住職の佐竹融さん

箔里仏具製作所の岸野達也さんと光玄寺副住職の佐竹融さん

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 商店街の活性化につなげようと、店主が講師となって専門知識を伝授する「こまつまちゼミ」が2月19日、小松市内で始まる。

「お内仏」という本尊が安置された仏壇には、「荘厳」として多くの仏具が飾られている

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 8回目となる今回は21店舗が参加し、22講座を予定。呉服店では桜のつるし飾り作り、印刷店はオリジナルシール作り、喫茶店はオリジナルブレンドコーヒーを作るワークショップなど、それぞれの趣向を凝らしプロならではのコツを伝える講座を少人数制で開く。3月13日まで。参加は無料(一部材料費が必要な講座もある)だが、予約が必要。

 仏壇・仏具の製造販売や修理を行う箔里仏具製作所(小松市大文字町、TEL 0761-22-1339)では、光玄寺(小松市串町)と初めてのコラボレーション講座を行う。同製作所の岸野達也さんは「核家族化や信仰のあり方の変化に加え、コロナ禍で法事が減るなど、寺院の存続が危ぶまれる中、人が集い学び合う場である寺の存在意義を感じてほしい」と企画。副住職の佐竹融さんは「門徒や宗派を超えて仏法に親しんでもらい、寺は気軽に訪れてよい場所だと知るきっかけになれば」と、寺を会場として提供し、岸野さんと共にレクチャーすることにした。

 講座では、自宅にある手入れしたい仏具を持ってきてもらい、洗浄液を使って美しく磨き上げる方法を伝授する。併せて、仏壇の手入れや仏具の配置なども説明し、仏壇をどのように守り継げばいいか分からない若い世代の疑問や不安などにも答える。

 岸野さんは「まちゼミをきっかけに、寺のにぎわい創出につながればうれしい。今後もさまざまな寺とコラボレーションしたイベントなどを企画して、寺を元気にする活動をしていきたい。気軽に足を運んでもらえれば」と参加を呼び掛ける。

 同寺での講座は、2月21日・27日・3月10日の、いずれも10時~11時30分。定員は各回10人。申し込みは箔里仏具製作所が電話で受け付ける。

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