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「こまつ町家文庫」が移転オープン 手作りランチも再開

この日のランチは鶏のつくねをメインに、夏野菜の揚げびたしやすぐり菜のおひたしなどで、野菜をふんだんに使っている(予約制で1,200円)

この日のランチは鶏のつくねをメインに、夏野菜の揚げびたしやすぐり菜のおひたしなどで、野菜をふんだんに使っている(予約制で1,200円)

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 JR小松駅近くの「ふる本とカフェ こまつ町家文庫」(小松市八日市町、TEL0761-27-1205)が移転作業を終え、8月4日、グランドオープンした。

古本から着想を得た「世界文学ジャム全集」

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 建物の老朽化に伴い、5月に隣の竜助町から引っ越し作業を始めた同店。新しい店は大きな窓がある高い吹き抜けが特徴で、市民から寄贈された本を中心に5000冊が並ぶ。誰でも自由に読むことができ購入も可能。新刊書も取り扱っており、さまざまなジャンルの本に親しんでもらえる環境を整えた。2階には本をじっくり読めるスペースを設け、カフェとして気軽に楽しむ人から本好きの人まで思い思いの使い方ができるようにした。さらに空き部屋を活用してシェアハウスを併設。現在、公立小松大学の学生3人が入居しており、代表の金田奈津代さんは「この場所で暮らすことで旧市街地の良さを知ってもらいたい」と言う。

 6月にプレオープンしデザートやドリンクメニューを提供していたが、引っ越し作業が落ち着いたことからランチを再開。平日限定のボリューム感のある日替わりプレート(1,200円)は地元で採れた野菜をふんだんに使い、素材そのものの持つ味わいを楽しめるという。前日までの予約が必要で、テークアウトにも対応。土曜は手打ちそばと丼を提供する。

 店内では、古本から着想を得たオリジナルのジャム「世界文学ジャム全集」を販売。スモモジャムは「すももたろう」、メロンのコンフィチュールは「走れメロン」など、遊び心のある名前を付けた。季節の旬の野菜や果物に、加賀市で取れた蜂蜜やきび砂糖を加えて作るジャムは25種類以上。常時15種類ほどがそろい、オンライン販売も行っている。

 金田さんは「新しい施設ができ街や人の流れがどんどん変わっていく中で、古い旧市街地のような趣深い場所も残っている。おばあちゃんの家に遊びに来たような感覚で、訪れる人を癒やし、記憶に残るような場所にしたい」と話す。

 営業時間は11時~18時。日曜・月曜・火曜定休。

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