加賀市が11月13日、山代温泉の「瑠璃光」(加賀市山代温泉)で「デジタルカレッジ加賀(DCK)」創設に向けたキックオフシンポジウムを開催した。
マイナンバーカードの人口に対する交付枚数率は69.3%(2021年9月1日現在)と、全国の市区で1位となり、デジタル庁から「2021年デジタル社会推進賞大臣賞」を受賞した加賀市。2014(平成26)年に「消滅可能性都市」に選定されており、消滅からの脱却を図るため、人口減少対策として「e-加賀市民制度」に取り組むなど、「スマートシティ」に向けさまざまな施策を講じている。
施策の一つとして、加賀にIT技術を集積し新たな価値を創造していくため、デジタル人材の育成の要でもある「デジタルカレッジ加賀(DCK)」を構想。キックオフシンポジウムでは、元日本マイクロソフト社長の成毛眞さん、ホール・アース・ファウンデーションの森山大器さん、加賀市CDOの山内智史さんがトークセッションを行い、ベンチャーの支援やデジタル化の推進などについての意見を述べ合った。
続いて、成毛さんと宮元陸加賀市長が「2040年加賀市の未来予想図」と題して対談し、宮元市長は「DCKは自由な発想で、日本の教育を根底から変えるような『夢のある教育機関』にしたい」と話した。
加賀市はデジタル推進をさらに加速させ、市内の事業者への支援と共に、新しいことをやってみたいという企業や人材などの呼び込みに力を入れていくという。