親子で遊べる小松の施設「そらのあそびばハレノチクモリ」(小松市北浅井町)が7月23日・24日の2日間、2周年記念イベントとして「ハレクモピクニック」を開いた。
木を生かした建築物の設計・施工を行う「シモアラ」(加賀市柏野町)が運営する同施設。材木の育成から製材、加工まで手がける同社が2020年、間伐材や端材を使って子どもたちが木に親しめる施設を作りたいとオープンした。90分の予約入れ替え制で、貸切利用にも対応しており、地元の保育園の遠足で利用されるほか、育児中の母親の交流拠点にもなっている。
建物だけはなく、手作りのおもちゃなどにも木をふんだんに使用。「加賀スギ」を中心に、石川県の県木である「能登ヒバ」や、ヒノキ、イチョウ、サクラなどさまざまな木材を使っており、木目や手触り、香りなど、種類による違いを遊びながら体感できるようにする。「雲の上で遊ぶ」をテーマにストーリー仕立てで構成するメイン空間には、高さ5メートルの4階建ての塔がそびえ立ち、滑り台や抜け穴など、小さな子どもたちが全身を使って遊べるよう工夫を施す。
両日、隣の住宅展示場を開放。大きな吹き抜けのある建物に、スイーツや弁当、雑貨の販売など、さまざまな出店者による10以上のブースを設けたほか、廃材を使ったキーホルダーや、革のブローチ作りなどのワークショップも実施。多くの家族連れでにぎわった。
取締役の下荒朋子さんは「未来を担う子どもたちに木の良さを感じてもらうことで、大人になっても木に触れ合ったり、仕事でも木に携わったりするきっかけになれば。2周年を迎え、これからさらに地域の子育てをお手伝いできるような施設を目指していきたい」と意気込む。
営業時間は9時45分~17時。水曜定休。入場料は600円、3歳未満無料。予約はホームページで受け付ける。