小松市立空とこども絵本館(小松市小馬出町)が4月15日、赤ちゃん向けに絵本の読み聞かせをする「ぴよぴよおはなし会」を始める。
同館は昭和初期に建設された旧小松警察署の建物を生かし、2006(平成18)年に開館。広々とした吹き抜けの空間を囲むように本棚を配置し、絵本を中心とした1万4000冊の本を所蔵。表紙が見えるように絵本をたくさん並べ、子どもたちが読みたくなるよう工夫を施す。
これまで毎月絵本の読み聞かせを行ってきたが、参加する子どもの年齢にばらつきがあるため、それぞれの年齢に合わせた本を選びたいと、4月から0~2歳児を対象にしたおはなし会を新設する。
小松市では赤ちゃんに絵本をプレゼントする「ブックスタート」事業を行っており、本を渡す際には一人一人に読み聞かせをしているが、コロナ禍により実施を控えている。おはなし会ではブックスタートの本も読み聞かせることで、0歳から絵本に親しんでもらえるような環境を整える。
読み聞かせを担当するスタッフの堺由紀子さんは「赤ちゃんの興味を引きやすいよう、穴からのぞけるような仕掛けがあったり、短い言葉の繰り返しがあったりする絵本を選んだ」と言い、4月は春にちなんで「たんぽぽ たんぽぽ」「おはながさいた」をセレクト。そのほか、赤ちゃんにも人気の大型絵本や紙芝居も取り入れ、体を動かしたり、童歌で楽しく過ごしてもらったりするという。
おはなし会は毎月第3金曜の10時30分~50分に開催。当日先着順で5組。参加無料。