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元司書が「移動式ブックカフェ」 一期一会の本との出合いを提案

月に一度だけ、能美市内のレンタルスペースでオープンするブックカフェ「まうんてんぶっくす」

月に一度だけ、能美市内のレンタルスペースでオープンするブックカフェ「まうんてんぶっくす」

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 小松に住む主婦の山本美恵さんが8月7日、能美のレンタルスペース「ふぁーちゃ」(能美市緑が丘)で毎月恒例となっているブックカフェを開いた。

店主の山本美恵さん手作りのステンドグラスも販売

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 山本さんは以前、高校の図書館司書だったが、子育て中心の生活をするために退職。一方で、大好きな本と関わる仕事を続けたいと古物商の許可を取り、2019年から古書を販売しながら、夢だったというブックカフェを始めた。あえて固定店舗は持たず、レンタルスペースやイベントで出張販売する「移動式ブックカフェ」スタイルに。固定費がかからないうえ、出店する場所や集まる客層に合わせて選書するなど、オリジナリティーを出しながら自由な形で営業できる点が魅力だという。最近では飲食店などから出店依頼も受けるなど、活動の幅を広げている。

 毎月カフェを開くレンタルスペースは元々喫茶店だった場所で、緑にあふれる庭に面しており、サービスのドリンクを楽しみながら、リラックスして本を読むことができる。幼い子どもがいるファミリーからシニア世代までさまざまな人が訪れ、本を読んだり、おしゃべりを楽しんだりして思い思いの時間を過ごしている。

 山本さんは司書の経験を生かし、毎回、季節感を大切にしたテーマを設定。手作りのPOPや本の紹介などで読みたくなるような売り場作りを心がける。8月は暑い夏を乗り切ってもらおうと「涼しくなる本」の特集や、夏からインスピレーションを受けた「冒険」や「祭り」特集なども。山本さんは「コーナーを作ることで本が生き生きする。いつの間にか本を手に取ってしまうような、本との出合いを楽しむような場所にしたい」と意気込む。

 次回開催は9月25日。開店時間は10時~16時。入室料は、中学生以上=500円、未就学児~小学生=100円。

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