小松の山間にある古民家をリノベーションした宿泊施設「伝泊 小松」(小松市大杉町、TEL 080-2144-3122)が10月1日、食、自然、産業など地域文化を体験できるプログラムの提供を始めた。
小松市の「大杉江戸古民家の里創生整備事業」に選定され、今年5月にグランドオープンした同施設。築150年以上の古民家2軒を活用し、里山の豊かな自然の中で日本の原風景を体験できる宿として、イワナなど川魚のつかみ取りや、加賀棒茶を使った染色など、宿泊客向けの体験プランを提供してきた。住民との交流も特徴の一つで、講師役や庭の手入れ、料理の提供など宿の運営にも参加してもらい、地域活性化の拠点にもなっている。
今回のプログラムには、日本航空の地域活性化プロジェクトチーム「JALふるさと応援隊」が協力。ファーストクラスやビジネスクラスでの機内のしつらえを担当する客室乗務員の技術を生かし、自生する山野草を地元の製炭工房が作った竹筒に飾るフラワーアレンジメント体験や、水引の小物作り体験などさまざまなプログラムを追加した。
利き酒師の資格を持つ清田真希さんの地酒講話(1万円)では、石川県の地酒をテイスティングしながら、地元の郷土料理などとのペアリングの提案を行うほか、希望者には熊鍋など名物のジビエ料理も別料金で楽しめる。
広報担当の武本真季さんは「多彩なプログラムを通して、多くの方に伝統建築の良さや地域の魅力を感じてもらえれば」と話す。
それぞれのプログラムは月1回程度のペースで行い、宿泊客だけではなく一般参加も可能。予約はメールと電話で受け付ける。