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加賀の石川樹脂工業がオンラインイベント 食器ブランドをアピール

自社工場で一貫生産し環境負荷の少ないプラスチック製品作りを目指す

自社工場で一貫生産し環境負荷の少ないプラスチック製品作りを目指す

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 加賀の樹脂成形メーカー「石川樹脂工業」(加賀市宇谷町)が8月26日、オンラインイベント「ARAS(エイラス)秋まつり」を始めた。

杉皮を混ぜ込んだ素材でできたサステナブルシリーズ「杉皮」

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 インスタグラムのフォロワー数10万人突破を記念して開くもので、2020年から手がける食器ブランド「ARAS」をより多くの人に知ってもらい、さまざまな使い方を提案するのが狙い。

 同社は1947(昭和22)年、山中漆器の木地製造販売で創業。その後、木からプラスチックに素材を変え、食器や雑貨、工業部品までさまざまな商品を製造してきた。「素材で世界を変えたい」と、現在も進化を続ける樹脂素材の可能性を広げることに挑戦する。

 同ブランドの「大皿ウェーブ」と「カトラリーセット」はJIDAデザインミュージアムセレクションで最高位の「ゴールドセレクション賞」を受賞。ガラスと樹脂を組み合わせた新素材は、実用性と耐久性にも高い評価を得た。昨年は、産業廃棄物の杉皮や、海水のミネラル成分を素材に混ぜ込んだ「サステナブルシリーズ」を発表。森林や海洋の社会問題に取り組むとともに、均一性が特徴の樹脂素材に表情をつけることで、一点一点が異なる風合いや素材感が異なるのが特徴。

 今回の秋まつりでは、大きめの皿を中心に展開していたサステナブルシリーズのラインアップを充実させたいと、欲しいと思う大きさや形状を投票してもらい新商品化。上位の商品を9月10日に限定発売する。同日20時からは、デザインを担当した金沢のクリエーター集団「secca(せっか)」のメンバーを交え、器のお勧めの使い方や素材の魅力を伝えるインスタライブを開くほか、セット商品のセール販売(11日まで)やフォトコンテストも行う。

 稲垣さんは「日常から特別な日まで、食器で心を豊かにするお手伝いができれば。多くの方に使っていただき、日々の暮らしに寄り添えるブランドになりたい」と話す。

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