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小松基地所属の戦闘機がモチーフのマスク 地元の繊維卸が第2弾発売

マスクを開発した酒井商店の酒井康光さん

マスクを開発した酒井商店の酒井康光さん

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 小松市で繊維卸業を営む「酒井商店」(小松市糸町2、TEL 0761-22-5155)が、小松基地所属の飛行隊マークをデザインした第2弾のマスクを発売して3カ月がたった。

新たに加わった小松救難隊のほか、アグレッサー部隊のマスクも一新

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 同社は1959(昭和39)年に創業した繊維商社。2006(平成18)年、糸の研究に乗り出し、起毛加工を施した「マジックスパン」という糸を開発した。ポリエステルでありながら、滑らかでしっとりとした肌触りが特徴で、吸水・速乾性能にも優れていることから、スポーツメーカーに採用されるなど、さまざまな商品に展開されてきた。

 一般消費者にもこの糸の良さを知ってもらおうと、昨年春に研究室「マジックスパンラボ」を立ち上げ、マスクを試作。地元らしい商品にしたいと、専務の酒井康光さんが小さいころから好きだった小松基地の戦闘機をモチーフにデザインして発売したところ、全国各地から注文が相次ぎ完売した。

 第2弾は、より性能を上げるために研究を重ね、今年4月、マスクに適した生地が完成。縫製やデザインもオール小松で製作した。デザインは一新し、「第303飛行隊」「第306飛行隊」はそれぞれ3色、訓練時の敵役を担う「アグレッサー部隊」は機体の塗装を模した4種類の柄を用意。さらに客の要望を受け「小松救難隊」も新たに加えた。いずれも1,500円で、MとLの2サイズを展開する。オンライン販売のほか、自衛隊や小松空港内の売店でも扱う。地方基地のグッズは少ないため、小松基地の担当者から喜ばれているという。

 酒井さんは「速乾性が高いため、気化熱で夏はひんやりとした着け心地。一方で冬は保温性に優れており、オールシーズン快適に着けられる。今後はTシャツや雑貨など展開していくので、商品を通して多くの人にこの糸の魅力を知ってもらいたい」と話す。

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