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小松の和菓子店「河田ふたば」が新商品 黒糖風味のあんドーナツ

3代目の宮向健也さんと4代目の智哉さん

3代目の宮向健也さんと4代目の智哉さん

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 小松の和菓子店「河田ふたば」(小松市河田町、TEL 0761-47-2065)が10月1日、新商品「大黒あんどーなつ」の販売を始めた。

砂糖をまぶした揚げたての「大黒あんどーなつ」

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 1952(昭和27)年に創業した同店は、和菓子の中でも餅やまんじゅうといった「生菓子」の専門店。3代目の宮向健也さんによると、「地元産のもち米や湧き水、能登の揚浜塩田の塩などの材料を使い、2度づきすることで、柔らかく伸びがあり口溶けの良い餅になる」という。滑らかな餅に北海道産の赤エンドウ豆がふんだんに入った「豆大福」(194円)は創業当時からの看板商品で、「餅」という素材と正面から向き合う商品作りにこだわってきた。

 餅菓子ではない新たな挑戦として商品に加えた「大黒あんどーなつ」(130円)は、大阪の「菓匠庵 白穂」で5年間の修業を終え、今年6月から4代目として店に立つ長男の智哉さんが考案。黒糖を使った生地でこしあんを包み、パウダー状の砂糖をフワッとまぶすことにより、作りたてはサクッと、翌日はしっとりとした食感が楽しめるようにした。ダイレクトにあんを楽しむ菓子のため、あん作りにこだわり、4カ月かけて商品化した。小豆の香りを引き立てるあっさりとした甘さのあんを塩でキリッと引き締め、何個でも食べられるよう工夫を重ねた。手作りで限られた数しか製造できないため、午前中で売り切れる日が多いという。

 健也さんは「伝統を受け継ぎながらも、時代の変化に合わせてお客さまに喜んでもらえる商品作りをしていくことが大切。店の看板である餅菓子に加え、4代目の感性を生かした新しい菓子もどんどん提供していきたい」と話す。

 営業時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。水曜、第2・4火曜定休。

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