小松の大杉谷川で、3年ぶりに「川まつり」が開かれた。
アユ漁が始まるこの時期に、川遊びの楽しさを知ってもらい、自然の保護などにもつなげようと、大杉谷川漁業協同組合が20年ほど前から開いているが、コロナ禍により2年連続中止となっていた。当日は、道路沿いにテントを張り、大ぶりのイワナやアユの塩焼きなどを提供。炭火でじっくりと炙(あぶ)った魚目当てに、朝早くから大勢の人たちでにぎわった。
広場に隣接する河原では組合員によるアユの友釣り教室が開かれ、参加した家族連れなどは、アユの縄張り習性を利用しておとりを使う釣法を学んだ。小松では連日雨が降らず猛暑日が続いたことで川の水量が減ったうえ、漁期が始まって間もないことからアユの警戒心も高く、釣果には至らなかったが、川に飛び込み水遊びを楽しむ子どもたちの姿が見られた。
おとりのアユは近くのそば店「ゆるぎ荘」(大杉町)で販売しており、遊漁券は組合のホームページでも扱う。年券=4,500円、日券=1,500円。漁期は9月30日まで。