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加賀市美術館でコロナ収束を願い展覧会 貴重な宝物などを一堂に

精巧に作られた高橋鳳雲作「木造勝軍地蔵菩薩騎馬像」

精巧に作られた高橋鳳雲作「木造勝軍地蔵菩薩騎馬像」

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 JR加賀温泉駅前にある加賀市美術館(加賀市作見町、TEL 0761-72-8787)で現在、疫病退散を願った企画展「神仏の姿と神にささげられた宝」が開催されている。

コロナの収束を願い企画された「神仏の姿と神にささげられた宝」展

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 1400年の歴史がある加賀江沼の総鎮守、菅生石部(すごういそべ)神社(大聖寺敷地)は、疫病を鎮めるために朝廷で祭られていた神を同地に鎮座し、祈願したことが始まりとされる。その由緒にあやかり同社に寄進された宝物や、人々が信仰してきた神仏の姿を形にした掛け軸や仏像を展示することで、コロナの収束を願おうと企画した。

 宝物の中には、加賀前田家3代前田利常の正室、珠姫が寄進したひな道具や化粧道具なども。学芸員の洞口寛さんによると、大聖寺藩だけでなく加賀藩からも信仰が厚く、格式高い神社であったことを示す品だという。

 地域一帯で白山信仰が盛んだったことを物語る掛け軸や、よろいを着け、馬に乗った地蔵菩薩(ぼさつ)を精巧に彫り上げた仏像も展示し、展示物を通して当時の人々の信仰のあり方をうかがい知ることができるよう工夫を施す。

 広田百豊や西出大三など地元ゆかりの作家の作品を集めた「うつくしき女性たち」展も同時開催しており、共通チケットで観覧可。

 開館時間は10時~18時。火曜休館。入館料は、一般=300円、75歳以上=150円、高校生以下は無料。9月5日まで。

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