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山中温泉のカフェ「ロビー」が1周年 特産カボチャのプリンが人気に

築70年以上の建物をリノベーションして2020年9月にオープンしたカフェ「LOBBY」

築70年以上の建物をリノベーションして2020年9月にオープンしたカフェ「LOBBY」

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 山中温泉にあるカフェ「LOBBY(ロビー)」(加賀市山中温泉本町2、TEL 0761-75-7299)が9月2日で1周年を迎えた。

見晴らしの良いカフェスペース

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 横浜で再生可能エネルギーのコンサルティング事業などを行う「まち未来製作所」が、加賀市でのプロジェクトをきっかけに、地域の魅力を生かしたカフェ事業に挑戦。空き家となっていた築70年以上の建物をリノベーションして2020年9月にオープンした。

 メニューを通して「地元のいいもの」を紹介していきたいと、特産の「味平かぼちゃ」と市内の生産者の新鮮な卵や牛乳を使った「プリンカンパニョーロ」(528円)を考案。濃厚なカボチャの味を楽しめるよう甘さを控えめにし、キャラメルソースを染み込ませたビスケットとレーズンをアクセントにしたところ、リピーターが多く店の看板メニューになったという。他にも、自家製加賀棒茶シロップをふんだんにかけた「カリカリフレンチトースト」(528円)や、ホットドッグなどの軽食も提供する。

 昨年11月からはゲストハウスも運営しており、カフェでチェックインしてもらうことで、地域の情報を提供する場所としても活用する。山中温泉の総湯「菊の湯」から徒歩1分という立地を生かし「お風呂セット」(660円)も貸し出している。手荷物の預かりや浴衣をレンタルするサービスも併せて用意。宿泊客だけではなくカフェを訪れる人にも、地元の人々が利用する総湯を楽しんでもらい、「地域の日常」を味わってもらいたい狙いがあるという。

 当初は観光客の利用を想定していたがコロナの影響もあり、近場で旅行気分を味わいたいという金沢など県内の客や、Wi-Fi環境が整っていることからワークスペースとして地元客の利用も目立つという。広報担当の伊澤由樹恵さんは「店内を展示スペースにしたり、裏の公園も活用しながらマーケットやワークショップを開ければと考えている。山中の魅力をこの店から発信し、さまざまな人やものをつなぐ交流の拠点になれれば」と意気込む。

 時短営業を行っている現在の営業時間は10時~17時30分。

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