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小松で「暮らしの保健室」 カフェで居場所作りを

毎週火曜に開かれている「あったかカフェ」では手作りお菓子を提供、スープ作りを行う日もある

毎週火曜に開かれている「あったかカフェ」では手作りお菓子を提供、スープ作りを行う日もある

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 小松のコミュニティースペース「とんとんひろば」(小松市小馬出町、TEL 0761-48-4601)が、保健師や看護師などと連携し、カフェを主体にした居場所作りを行っている。

「あったかカフェ」に参加する親子連れ

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 運営するのはNPO法人「いのちにやさしいまちづくりぽぽぽねっと」。とんとんひろばでは、予約制で健康や子育てなどの相談を受け付けたり、ヨガや子育てサロンなどレンタルスペースとして施設を貸し出したりするなど、健康や共生をキーワードとした「地域まるごとケア」を行う拠点となっている。

 開館時間内に予約制で相談ができる「女性のための暮らしの保健室」の新たな取り組みとして、昨年12月から小松市と連携し、毎週火曜に「あったかカフェ」を開催。手作りのお菓子やスープを提供し、小さい子どもを連れた母親などの憩いの場になっている。木曜は「ことぶきカフェ」として、高齢者やその介護者らが集まる場を設けるなど、年齢や性別を超え居場所作り活動に取り組む。理事長で保健師や助産師などの資格を持つ榊原千秋さんは「手作りのお菓子やお茶でゆっくりとした時間を過ごしてもらい、母親や介護者ではなく『一人の人間』として、他愛もない会話の中から自然な形で相談ができるような雰囲気が作れたら」と話す。

 「ことぶきカフェ」に毎週訪れる70代の女性は、若い頃から趣味としていた生花を飾ることで自身の生き甲斐につながっているといい、介護する夫も「妻が好きなことを楽しみ、自分も息抜きできる大切な時間。会話も多くなり、家から近いのもありがたい」と喜ぶ。レンタルスペースで開催されているヨガ教室に参加するなど、新しいことにも挑戦する機会にもなっているという。

 榊原さんは、助産院や訪問看護ステーションなども運営。訪問看護師による健康見守りサービス「あんしんややさん」を今年から本格化させるなど、普段の暮らしの中のちょっとした不安に寄り添うことで、地域の人たちが安心して暮らせる環境作りを進めていく。

 とんとんひろばの開館時間は平日の10時~16時。「あったかカフェ」は火曜、「ことぶきカフェ」は木曜で、予約が必要。

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