川北の大型ホームセンター「ヤマキシ川北店」(川北町字三反田中、TEL 076-277-7550)が2台目となる移動スーパーのトラックを導入し、12月16日、出発セレモニーを行った。
約800種類のアイテムを載せた「ふれあい移動スーパーヤマキシ」の2号車
同社が経営する8店舗の中でも比較的山間地域の客が多い川北店で昨年12月、移動スーパー事業をスタート。軽トラックに食品や日用品など600種類以上の商品を載せ、川北町と白山市の3つのルートを週に2日ずつ巡回してきた。冷蔵庫を積んでおり、魚や肉など生鮮食品や総菜も扱い、巡回への要望が多かった能美市の辰口・寺井地区、小松市の中海地区にエリアを広げることに。より多くの種類の商品を積めるよう、1トントラックを導入した。
農業資材や電化製品など食品以外にも幅広く扱う品ぞろえを生かし、トラックに積んでいないものでも欲しいものがあれば注文を受け、次の巡回時に配達。高齢者の利用も多いことから、猫用のトイレ砂やファンヒーターなど重くかさ張るものも購入できると喜ばれているという。
能美警察署では同社の移動スーパーを、高齢者や子どもの見守り事業所として登録。利用客に特殊詐欺被害防止のチラシや防犯カレンダーを配ってもらうなど、連携して防犯活動などにも取り組んでいる。
同社では今後もエリアを拡大する予定で、年明けには新加賀店(加賀市桑原町)でも移動スーパーを展開。南加賀地域から福井県嶺北一帯での運営を目指すという。
山岸信治社長は「単に商品を販売するだけではなく、お客さまの困りごとを聞いたり、高齢者の見守りを行ったり、多くの方に喜んでもらえる『憩いの場』のような移動スーパーにしたい」と意気込む。
移動スーパーは日曜定休。2台のトラックで6つのコースを週2日ずつ巡回する。