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加賀で3D技術を使った「九谷焼の鏡餅」発売 加湿機能も

開発を担当した高木雅美さん

開発を担当した高木雅美さん

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 九谷焼の窯元「九谷結窯」(加賀市打越町、TEL 0761-75-7151)が11月9日、九谷焼で作った鏡餅を発売した。

山中塗の盆に、個別におせちを盛り付けることができる「おせちプレートセット」

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 正月用のセットとしてダイダイを載せた「九谷焼の鏡餅」(4,400円)には、九谷焼らしい鮮やかな模様の受け皿が付き、6種類の柄から選べる。手のひらサイズで、吸水・発散性能を生かして卓上の「加湿器」としても使用可能。当初10個の限定販売としていたが、注文が多く好評だったため追加生産し、11月30日まで予約を受け付けることにした。

 他にも、感染症対策でおせち料理を個別に盛り付けて食べられるよう、九谷焼の陶箱・中鉢・豆皿・箸置きと山中塗の盆を組み合わせた「おせちプレートセット」(1万6,500円)、本物の竹を3Dスキャンして作った竹(小=3,300円、大=6,600円)を組み合わせた「門松」など、正月の準備商品を展開する。

 新素材の研究のほか、3Dによる商品開発を積極的に進める同社では、若い世代にも九谷焼の良さを知ってもらえるよう、社員の自由な思い付きからの商品作りにも取り組む。全ての工程を社内で一貫生産するため1個から製造可能で、従来の九谷焼製品を作るより納期が短く、OEMなどの引き合いも多いという。

 商品企画担当の高木雅美さんは「ダイダイの代わりに小さなバケツを載せれば雪だるまになる。季節感を取り入れた商品をこれからもどんどん展開していきたいと考えているので、九谷焼をインテリアとして気軽に楽しんでいただければ」と話す。

 営業時間は10時~16時。土曜・日曜・祝日定休。予約はホームページや電話で受け付ける。

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