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能美産イタリア米「カルナローリ」収穫間近 金沢のイタリアンでリゾット提供も

竹本彰吾さんが代表を務める「たけもと農場」では5ヘクタールの水田でイタリア米を栽培

竹本彰吾さんが代表を務める「たけもと農場」では5ヘクタールの水田でイタリア米を栽培

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 能美の米農家「たけもと農場」(能美市牛島町)が栽培するイタリア米「カルナローリ」が収穫期を迎えた。

「カンパーニュ クチーナ&バール」で提供されるリゾット

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 代々続いてきた農家の跡取りとしてUターン就農した竹本彰吾さん。知人のイタリアンシェフから「イタリア米を作ってほしい」と言われ、2009(平成21)年、リゾットに合うといわれるカルナローリ種の栽培に挑戦。竹本さんによると、当時イタリア米を生産する農家は他になく、種もみの輸入もできないため、玄米を植えて芽を出すところからスタートしたという。

 戦後の食糧難から米の収穫量を上げるための研究をしていた祖父の影響で、多くの品種を栽培してきた父親と共に、日本の米とは全く異なるカルナローリの栽培法を確立。初年は数株しか育たなかった苗が、現在は5ヘクタールの田で30トンの収穫量を上げるまでになった。自社でオンライン販売するほか全国への流通網も整え、多くのイタリアンレストランで重宝されているという。さらに2015(平成27)年にはスペイン米の栽培も始め、パエリアに合う品種も年間20トンを生産する。

 県内でも竹本さんの米を使うイタリアンレストランが増えており、JR金沢駅構内にある「カンパーニュ クチーナ&バール」でも8月から「石川県産イタリア米カルナローリのチーズリゾット」(1,200円)をランチとディナーのメニューに加えた。同店によると、大粒で粘性が低く、水分を含んでも米の食感がはっきりと残るためリゾットにとても合うという。客の目の前でパルミジャーノ・レッジャーノの「チーズの器」の中にリゾットを投入し仕上げるパフォーマンスで楽しませるほか、店頭で同農場の米を販売し(300グラム=650円)、希望があれば調理法もアドバイスする。

 同店の営業時間は7時~23時(9月12日まで、まん延防止等重点措置による時短営業のため20時閉店)。

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