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小松・那谷寺近くに器や米を選べるカフェレストラン「ホウガ」

メインディッシュの「HO GA チーズバーグ 半熟卵とマッシュポテト添え」

メインディッシュの「HO GA チーズバーグ 半熟卵とマッシュポテト添え」

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 器や米を選べるカフェレストラン「HO GA(ホウガ)」(小松市那谷町、TEL 0761-58-2884)が5月2日、那谷寺の近くにオープンした。

ランチタイムでは入り口に並んでいる器から好きなセットを選ぶことができる

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 店主の緒方康浩さんは千葉県出身。2019年から小松市地域おこし協力隊として、「九谷セラミック・ラボラトリー」(若杉町)の運営や、九谷焼の芸術祭「KUTANism(クタニズム)」の企画・PRに携わってきた。3年の期限を迎えた後も小松にとどまりたいと、中学生の頃から憧れていた「自分の店」をオープン。カフェとして運営しながら、九谷焼の職人たちのPRや販売のサポートも続ける。

 店の入り口には、ランチで使う小鉢、飯碗(わん)、スープボウル、メイン皿を並べ、客が選んだ組み合わせで料理を提供。「先入観にとらわれず選んでほしい」という願いから、地元作家を多用しながらも、九谷焼にはこだわらず全国各地の器を採用した。店で使うだけではなく、食器や食品をオンラインショップでも販売。新商品の企画にも積極的に携わる予定で、「手触り感のある暮らし」を写真や文章、音声配信などによる「作り手の声」を通して発信する。第1弾は、上出長右衛門窯の上出惠悟さんをゲストキュレーターに迎え、神奈川県の粥(かゆ)専門店と共に開発した地元「菩提(ぼだい)米」の冷凍粥と、粥用に作った上出さんの「れんげ」を紹介している。

 ランチでは「菩提米」をはじめ、「あきたこまち」「ミルキークィーン」など、さまざまな米をセレクト。産地や種類によって大きく食感や味わいが異なる米の奥深さを楽しんでもらう。今後は希少な種類の米も扱い、品ぞろえを増やしていきたいという。那谷寺周辺にはなかった洋食中心の創作料理やスイーツを提供し、「一帯に新たな客層を呼び込む」ことも目指す。

 緒方さんは「たくさんの人たちと関わり、地域にあるさまざまなものをブランド化していきたい。この店がポップアップストアのような存在になれれば」と意欲を見せる。

 営業時間は11時~18時。木曜定休。

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