小松で環境問題に取り組む市民団体「エコのたね」が3月26日、安宅海岸で清掃活動を行った。
気候変動のニュースを見て、自分たちに何かできることはないかという主婦2人の呼び掛けから、2019年、市民団体「エコのたね」を設立。環境などをテーマにしたイベントを開いたり、環境保全に取り組む商店などをエコ認定したりして啓発活動を行っている。
4回目となる海岸清掃は、小松市の環境美化ボランティア「わがまち美化ぴか隊」に認定されてから初の活動で、メンバーのほか地元の安宅町内会の住民、水上スポーツの愛好家など約30人が参加した。中にはSNSを見て加わった人もおり、回を重ねるごとに市民の間で広がりを見せているという。
海外から流れ着いたとみられるプラスチックごみやドラム缶、網やロープなど、約240キロのごみを1時間ほどかけて集め、軽トラックに載せて処理施設に運んだ。発泡スチロールは細かく散らばり砂に混じって取りきれず、参加者からは「便利な現代生活の裏にある環境負荷の現実を訴えていきたい」との声や、不法投棄されたと思われるごみも多いことから「監視カメラの設置の検討も含め市と連携していければ」などの声も上がった。
代表の金田奈津代さんは「海岸に大量にあるごみを見ると、現代生活の問題意識が大きくなる。『エコのたね』という名前には、活動を通じて誰かの心に少しでも環境への意識のきっかけが作れたらという思いで付けた。たくさんの人に意識が広がることで、子どもたちに豊かな自然環境のある未来を残していけたら」と話す。
次回の海岸清掃は7月頃を予定。