全国5園が参加する「カピバラの長風呂対決」が1月8日に行われたが、いしかわ動物園（能美市徳山町）からエントリーした5歳のメス「シータ」は最下位だった。

開始から3時間近く露天風呂には入らず日なたぼっこを楽しむシータ

　同イベントは、各園のカピバラ代表が露天風呂に入った時間から出た時間までのタイムを競い、一番長く入っていたカピバラが勝利するもので、今年で10回目。他には伊豆シャボテン動物公園（静岡県伊東市）、長崎バイオパーク（長崎県西海市）、埼玉県こども動物自然公園（埼玉県東松山市）、那須どうぶつ王国（栃木県那須郡那須町）が参加する。2018（平成30）年の第6回から出場する同園ではまだ優勝がなく、シータが初エントリーした昨年は41秒という圧倒的な最短記録で涙をのんだ。今回はその雪辱を果たしてもらおうと再挑戦、甘えん坊で寂しがり屋のシータが長く入れるよう、いつも一緒にいる姉のリンも同席した。

　11時にカピバラ湯に登場した2頭だったが、朝から青空が広がる久しぶりの陽気に、日なたぼっこを開始。途中でリンゴを与え気分転換を図ったり、リンが風呂に入ったりしても、シータは一向に入る気配がなく、計測できないまま3時間ほどが経過した。ようやく入湯し、打たせ湯を気持ちよさそうに浴びていたが、結果は7分22秒と最下位に終わった。優勝は、伊豆シャボテン動物公園の1歳のメス「ポル」で、1時間58分38秒だった。

　飼育展示課の里見将伍さんは「終始マイペースで、カピバラらしさが際立っていた。リベンジは果たせなかったが、昨年の10倍も記録を伸ばしたシータをほめてあげたい」とねぎらった。

　現在冬季期間のため、開園時間は9時～16時30分。火曜休園。カピバラ湯は3月下旬までの予定で、開湯時間は11時～14時頃。