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小松で「モノヅクリエキスポ」 27の工場・工房見学と体験プログラム

絵や写真を布地にする技術を持つ織物会社「オリジナークロスジャカード」の見学の様子

絵や写真を布地にする技術を持つ織物会社「オリジナークロスジャカード」の見学の様子

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 小松でオープンファクトリーイベント「GEMBA(ゲンバ)モノヅクリエキスポ」が11月12日、始まった。

プリントではなく「織物」にすることで高級感のある風合いを出せるジャカード織

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 11月13日・14日に開催される「日本遺産サミットin小松」に合わせ企画されたもので、「ものづくりの街」である小松の産業を身近に感じてもらおうと、27の工場や工房が参加する。九角形のロゴは、小松の地場産業である「織物・九谷焼・鉄鋼・石材・農業・酒・和菓子・瓦・畳」の9つの産業資源を表し、小松の手仕事の精巧さと情熱を図形に込めたという。

 イベントでは、県内唯一となった瓦工場や、衣類のタグを作る織ネームの工場、酒蔵、九谷焼の製土所など、普段見ることができない「現場」を開放し、職人の技や高性能な機械を見学。中には、九谷焼のろくろや絵付けや九角形の木箱作り、業務用ミシンを使ってのマスク作りなどの制作体験ができる会場もあり、満席の回もあるという。

 織物会社「オリジナークロスジャカード」(小松市本江町)は30年前から自社デザインにも挑戦しており、最新の機械で精巧なジャカード織の布地を生産。参加者らは工場で、高密度な1万5000本の縦糸で「モナリザ」を写真のように織り上げていく技術を見学したり、ギャラリーで昔ながらの手織り体験をしたりして、1時間30分のコースを楽しんだ。

 見学を初めて受け入れたという荒木重晶社長は「イベントを通して、一般のお客さまが、ものづくりの歴史や、自分たちが作った製品についてどう感じてもらえるのか知ることができるのが楽しみ。本当の意味での『ものづくり』が何なのかを考える機会にしたい」と期待を寄せる。

 11月15日まで。会場ごとに開催時間や参加費が異なり、ホームページで確認できる。

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