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小松に町家改装のゲストハウス「龍助25」 疲れたお父さんを癒やしたい

「龍助25」を運営する北市実さんと中村潤哉さん

「龍助25」を運営する北市実さんと中村潤哉さん

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 小松の町家を改装した宿泊施設「龍助25」(小松市龍助町)が9月18日、オープンした。

広々とした吹き抜けがある小松町家を改装

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 オーナーの北市実さんは、市内で古民家を改装したシェアオフィスなどを経営。不動産業を通して小松町家の魅力を知る一方、解体され数が少なくなっている現状に心を痛めてきた。町家の活用を探る中で、副業として運営が可能なゲストハウスを構想。手に入れた1933(昭和8)年築の建物は10年以上空き家だったこともあり大掛かりな補修が必要だったが、共に運営する中村潤哉さんと1年をかけてリノベーションした。改装すれば美しく、住みやすくなることを知ってもらうことで、一軒でも多く小松に町家を残し、歴史ある街並みを保存したいという思いもあるという。

 コンセプトは「疲れたお父さんを癒やす宿」。自身のサラリーマン経験から、慌ただしい日常から離れ子どもと楽しく過ごせる宿を目指した。明かり窓のある大きな吹き抜けは2階からも見下ろすことができ、元々あった壁を取り払い回遊できるようにした。石蔵を改装した浴室は、プールのように遊びながら入ることも想定して広々とした浴槽を設置した。

 「心地良く眠りについてほしい」とベッドや寝具にもこだわるほか、「飛び石のある中庭、組子の障子やしつらえた調度品などを眺め、ゆったりと過ごすことで町家の粋を愛でる文化も楽しんでもらえれば」と期待を込める。2組の宿泊が可能で、キッチンは共用。2階は3世代でも利用できるようフロア貸し切りとし、専用のバスルームを設けた。

 ヨガやファスティングなどを行う宿泊プランなども企画しており、北市さんは「町家を愛でながらゆったりと過ごすことで、癒やしと明日への活力にしてもらえれば」と利用を呼び掛ける。

 宿泊料金は、1階=3万円(最大5人)、2階=5万円(最大9人)。

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