「こまつの杜」(小松市こまつの杜、TEL 0761-24-2154)が9月24日、小松市の新型コロナ警戒レベルがステージ2に引き下げられたことを受け約1か月半ぶりに再開した。
建機メーカーのコマツが地域と共に子どもたちを育む場を作りたいと、創業の地である小松に2011(平成23)年に創設した同施設。今年5月に創立100周年を迎え、その記念として新しい施設や大型建機を設置するなど大幅なリニューアルを行った。
目玉となっているのが、高さ8メートルの超大型油圧ショベル「PC4000」。金沢工場で生産されたもので、アメリカやオーストラリアなどの鉱山で鉱物や土砂を採掘している。これまで展示されていた高さ7メートルのダンプトラック「930E」と同様、運転席にも乗ることができる(95センチ未満の子どもはおんぶひもが必要)。搭乗時間の10分前にはショベルのアームを動かし、ダンプトラックに積み込むような姿が見られるため、その時間を狙って来場する人もいるという。
新設した「わくわくコマツ未来館」は、ミニショベルの操作体験ができるコーナーや、グッズの販売、団体見学にも対応できる多目的ルームを設け、さまざまな教室やイベントなども開く。遠隔操作が可能で排気ガスゼロの「フル電動ミニショベル」も期間限定で展示しており、最先端の建機を間近に見ることができる。
旧本社を復元した1号館は「わくわくコマツ歴史館」として同社の歴史などを紹介、2号館は「わくわくコマツキッズ館」として小さな子どもたちが遊べるようリニューアルした。
広報担当の相澤里恵さんは「新たに加わった超大型油圧ショベルの迫力を体感してほしい。リニューアルでパワーアップしたこまつの杜を楽しんでいただき、子どもから大人まで地元の人に愛される存在になれれば」と期待を寄せる。
開館時間は9時~16時30分。日曜・月曜・第5土曜定休。PC4000と930Eの搭乗は、4~11月=10時~11時・15時~16時、12~3月=10時~10時30分・15時~15時30分。