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秋の限定酒「ひやおろし」一斉解禁 各蔵元の個性楽しんで

今年の「石川ひやおろしキャンペーン」は26の蔵元が参加するが、店によってはそれ以外の「ひやおろし」も限定入荷する

今年の「石川ひやおろしキャンペーン」は26の蔵元が参加するが、店によってはそれ以外の「ひやおろし」も限定入荷する

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 冬の寒い時期に醸造した清酒を一夏熟成させ生詰めした「ひやおろし」が9月3日に解禁となり、石川県内の酒販店で一斉に販売が始まった。

小松で100年以上続く「みなみ酒販」

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 県酒造組合連合会、北陸三県卸売酒販組合、県小売酒販組合連合会が「石川ひやおろしキャンペーン」を毎年企画し、今年は26の蔵元が参加する。特設サイトでは蔵元が発信する動画も配信するなど、秋の風物詩として定着した「ひやおろし」を盛り上げる。

 小松駅前にある1918(大正7)年創業の「みなみ酒販」(小松市土居原町、TEL 0761-24-0536)ではキャンペーン以外の銘柄も含め19種類の「ひやおろし」を販売。特約店として特別に限定入荷した吉田酒造店(白山市安吉町)の「手取川 純米大吟醸ひやおろし」(720ミリリットル=2,090円)など、蔵元がとくにこだわって造った酒も取り扱い、地元の酒屋ならではの品ぞろえが特徴。

 同店は老舗として蔵元とのつながりも深く、それぞれの特徴や杜氏のこだわりを伝えながら、客の好みに合わせた酒を選べるよう対話を重視した接客を行っている。日本酒は出荷後も熟成が続き、飲む温度帯でも味わいが異なることから、一番いい状態で飲んでもらえるよう保存方法や飲み頃などもアドバイスする。

 4代目店主の南健太さんは「ひやおろしは各蔵元の味が一番出る酒」だと言う。石川では『濃醇辛口』という濃厚なタイプのものが好まれてきたが、最近はサラッと飲みやすい淡麗タイプの日本酒も多く出るようになったといい、「さまざまな蔵元を飲み比べて味わいの違いを楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

 営業時間は10時~20時。水曜定休。

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