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加賀・大聖寺で「寺院めぐり」 秘蔵の金びょうぶも公開

大聖寺の山ノ下寺院群の一つ「蓮光寺」で限定公開される東海道五十三次の宿場町を描いた金びょうぶ

大聖寺の山ノ下寺院群の一つ「蓮光寺」で限定公開される東海道五十三次の宿場町を描いた金びょうぶ

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 加賀市の山ノ下寺院群で、一帯にある9つの寺社を一斉公開する「寺宝・庭園・御朱印めぐり」が4月29日に始まる。

蘇梁館(そりょうかん)で開かれる児玉ひとみさんの人形展「玉ひらの実」

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 同イベントはNPO法人「加賀国際交流会たぶんかネット加賀」が主催するもので、普段は入ることのできない寺の本堂や庭園、宝物などを公開。地元の人にも地域の遺産を知ってもらいたいと、毎年春と秋に開いている。小矢田進理事長は「どの寺も400年近い歴史があり、曹洞宗、日蓮宗、法華宗など、さまざまな宗派の寺が近距離に集まっているのは珍しい」と言い、大聖寺藩と共に歩んできた寺院群の歴史をしのぶことができる。

 今回の目玉は、日蓮宗「蓮光寺」(加賀市大聖寺下屋敷町)の六曲一双の金びょうぶで、中山久勝住職によると、「5年ほど前に檀家から寄進されたもので、普段はしまわれており、今回特別に展示する」という。東海道五十三次の全宿場町の様子が描かれ、人物も表情や服装など一人一人細かく描写されている。以前公開した際は、コロナ禍で来場者がほとんどいなかったため、今回改めてじっくり見てもらえる機会になればと再公開した。同寺では鈴木華邨の大きな日本画や、本堂の奥にある日本庭園なども見ることができる。

 会期中に3つ以上の御朱印を集めるとオリジナルトートバックを進呈。正覚寺(大聖寺神明町)では二胡とギターによる演奏会やヨガ、NPOの活動拠点でもある「蘇梁館(そりょうかん)」(熊坂町)では人形展や切り絵の展覧会、スポーツ吹き矢の体験会など、さまざまな催しが開かれる。

 5月5日まで。

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