小松市立本陣記念美術館(小松市丸の内公園町、TEL 0761-22-3384)で現在、所蔵する東山魁夷の風景画全6点が一斉公開されている。
企画展「美術館に咲く!百花展」に合わせ、所蔵する東山魁夷の風景画全6点を公開。5年前に一斉公開したところ来館者の反応が非常に良く、毎年行うことにした。学芸員の藤田京子さんは「魁夷の特徴をほぼ網羅した作品群で、地方の美術館としてこれほど所蔵数が多いのは、コレクターである故本陣甚一氏とプライベートな交流があったため」と言い、毎年全国から公開日の問い合わせがあるなど、開催を楽しみにする声が寄せられているという。今回は作品と併せて本陣に宛てた魁夷の手紙を紹介し、制作の背景を知ることができる展示とするほか、多言語にも対応した。
企画展では、本陣コレクションの中から四季折々の「花」をモチーフにした作品を集めた。梅やバラといった同じ題材の作品を、日本画、油画、陶芸、漆芸など、それぞれの表現方法の違いを比べることができる。藤田さんは「春は花にあふれる季節。外でも中でも明るい花の景色を楽しんでもらえれば」と来館を呼び掛ける。
開館時間は9時~17時。月曜休館。入館料は、一般=300円、高校生以下無料。5月7日、6月11日の11時と14時からはギャラリートークも行う(予約不要)。6月19日まで。