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小松市立博物館で「100匹のもふもふ展」 野生動物を間近に

オシドリの本はく製など153種194体が展示されている

オシドリの本はく製など153種194体が展示されている

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 芦城公園内にある小松市立博物館(小松市丸の内公園町)で7月17日、県内に生息する動物のはく製標本を集めた企画展「100匹のもふもふ展」が始まった。

小松市立博物館「100匹のもふもふ展」

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 1958(昭和33)年に県内初の博物館として開館。歴史、美術資料のほか、化石や昆虫標本などの自然科学資料なども収蔵する総合博物館で、市内の子どもたちの総合学習の場として親しまれている。1995(平成7)年からは鳥の標本の収集を始め、標本数が1000体を超えたことから、夏休みの期間に合わせて展示を企画した。

 学芸員の高栄晋平さんによると、「全て事故でけがをして助からなかった鳥」で、交通事故のほか、最近ではガラス建築や風力発電設備に衝突して命を失うケースが目立つという。同館では長期間の保存に適した「仮はく製」という方法で標本にしており、7月31日と8月21日にははく製作りの見学会を行う(電話での申し込みが必要)。

 種類などバランスよく展示できるよう100体を目標に企画していたが、個人所有の「本はく製」も多く集まり、鳥類を中心に、ツキノワグマやカモシカ、キツネなどの哺乳類、153種194体が並ぶ。はく製への恐怖感を和らげるため、生き生きとした表情を出せるように手入れし、カラフルな色を使った展示を心掛けたという。

 高栄さんは「全て石川県に生息、飛来する動物で、地理とも密接に関わっている。普段見られない姿を間近で観察できる機会なので、ぜひ多くの方にご覧いただければ」と話す。

 開館時間は9時~17時。水曜休館。入館料は300円(高校生以下、小松市内在住の65歳以上は無料)。8月29日まで。

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