加賀でパン教室を営みながらイベントなどでパンの出張販売をしてきた「かもめのパン」(加賀市中島町)が11月、自宅ガレージを改装した店でパンの販売を始めた。
自宅ガレージを改装し、ドライフラワーなどナチュラルな雰囲気にまとめた店内
店主の三村順子さんは化粧品販売の仕事をしていたが、引退後も長く続けられる仕事がしたいと、長年趣味で習っていたパン作りの講師として10年ほど前から活動。橋立で「かもめカフェ」を経営するなどカフェ事業にも挑戦したが、両親の介護をしなければならなくなり閉店し、自宅でパン教室を続けてきた。
昨年、自宅のガレージを改装し、今年5月に工房としてパン教室を開始。しっかり習得してほしいと、月1回のペースでカリキュラムを組み、難易度でクラスを分け段階的にパン作りを学べるようにした。イベントでパンの販売をした際に、三村さんの作るパンのおいしさを知り自分でも焼いてみたいと習い始めた人もいるといい、30~70代の幅広い世代の生徒が通う。
時々工房を公開してパンの販売や飲食、ワークショップを行ってきたが、11月19日からパンを定期的に販売。角食、山食、レーズンやクルミ、コーンなどのベーシックな食パン(200円~)を中心に、マフィンやクッキー、クリスマスに向けてシュトーレン(1,300円~)なども並ぶ。12月7日からは週に数日、カフェもスタートし、ドリンクや焼き菓子を提供する。
三村さんは「パン作りは時間も手間もかかるが、パン生地はポチャポチャして気持ちが良く癒やされる。自宅でもパンを作りたいという人が増えたらうれしい」と話す。
パンの販売は金曜の11時~16時で、無くなり次第閉店。カフェの営業日などは、インスタグラムで確認できる。