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小松で日本遺産サミット記念「未来への遺産」展 トークイベントも

小松で「日本遺産サミット」が開かれることを記念して企画した「未来への遺産 九谷焼が京焼に接すると…」

小松で「日本遺産サミット」が開かれることを記念して企画した「未来への遺産 九谷焼が京焼に接すると…」

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 小松の本陣記念美術館(小松市丸の内公園町、TEL 0761-22-3384)で10月2日から、九谷焼と京焼の接点をたどる特別展「未来への遺産 九谷焼が京焼に接すると…」が開かれている。

エントランスホールには、2代浅蔵五十吉など小松の九谷焼作家3人の作品を展示

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 11月13日・14日に小松市内で開催される「日本遺産サミットin小松」を記念した展覧会で、日本遺産として認定されている小松の「石の文化」に、陶石を原料としている九谷焼が含まれていることから特別展を企画した。

 会場には、江戸時代末期から明治初期の「再興九谷」と言われる春日山窯や若杉窯などの作品を中心に、九谷焼の復興に影響を与えた京焼や、戦後に京都で結成された前衛陶芸集団「走泥社」の作品など60点を展示している。

 10月30日には、こまつ芸術劇場うらら(土居原町)で、秋元雄史金沢21世紀美術館特任館長、唐澤昌宏国立工芸館長、九谷焼作家の吉田幸央さんが、「九谷焼の新しい表現の可能性について」をテーマにトークイベントを開く。定員は30人で、電話での申し込みが必要。イベントページからメールで申し込めばライブ配信を視聴できる。

 市内にはブラジル人も多く居住していることから、今回は英語に加えポルトガル語の解説も加えた。学芸員の藤田京子さんは「小松の遺産である九谷焼の名品や、戦後の前衛的な作品を多くの人に見てもらい、伝統と革新の間を行き交いながら新しいものが生み出されてきた歴史を知ってもらえたら」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜・祝日の翌日休館。入館料は、一般=300円、高校生以下無料。11月28日まで。

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