石川県は7月9日、ふるさと納税「ふるさと石川応援寄付金」の返礼品を、これまでの倍以上となる339品に増やした。
石川の魅力PR、コロナ支援対策として拡充された「ふるさと石川応援寄付金」
昨年8月、新型コロナによる消費低迷を受け、生産者や事業者を支援しようと始まった石川県のふるさと納税返礼品。県のアンテナショップ「いしかわ百万石物語 江戸本店」(東京都中央区)が取り扱っていたルビーロマンや能登牛などのブランド食材を中心に37品でスタート。さらに工芸品など石川の魅力を幅広くPRできる特産品144品目をそろえたところ、前年531万円だったふるさと納税額は約6,292万円と大幅に増えた。
以前は1万円以上で用意していた返礼品を今回、8,000円からにした。石川県が16年の歳月をかけて開発したブランド梨「加賀しずく」や「能登とり貝」など、新たな特産品も登場した。
高額納税者に対応できる返礼品も加えた。65万円以上の高額寄付者には、加賀市の川北浩彦さんの山中漆器「欅造銀線象嵌花入(けやきづくりぎんせんぞうがんはないれ)」を用意。繊細なろくろびきによる楕円(だえん)形のフォルムが特徴で、象眼をアクセントに優美な吹き漆の作品に仕上げられている。
所管する県民交流課長の山岸小百合さんは「生産者への支援と共に、返礼品を通して石川の魅力を広くPRしていきたい」と話す。
返礼品の対象は県外在住者のみ。寄付は、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」などで申し込める。